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ムスカは、スタジオジブリ映画天空の城ラピュタ』に登場する架空人物。本作の悪役的存在。ジブリ作品の悪役は、根っからの悪党ではなくどこか憎めない存在として描かれることが多いが、ムスカはその中でも珍しく最後まで冷酷非情なキャラクターとして描かれている。その人物像や台詞は、1986年の公開直後からほかのメディアでMADムービーなどにパロディ化されるなど、絶大な人気を誇る。 テンプレート:ネタバレ

人物像 編集

本名はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタラテン文字表記:Romuska Palo Ur Laputa)。

シータと同様にラピュタ王家の末裔であるが、ムスカはラピュタの力を手中に収めてラピュタの王として世界に君臨することに野心を燃やす。シータと違って最初からラピュタのことを知っており、ラピュタの詳細が記されていると思しき古文書を所有していた。茶色の髪に金色の瞳という容姿で、視力は低く、度の入ったサングラスをかけている。

軍のラピュタ探索の指揮官で将軍でもあるモウロは、シータを拷問にかけてラピュタの秘密を吐かせようと考えていた。ムスカはモウロとは異なり、最初から手荒なことはしない紳士的な物腰を見せるが、その本性は己の目的のためには手段を選ばず、味方を裏切る、他者の命を奪うなども平気という冷酷無比な性格である。

教養は高く、旧約聖書ラーマヤーナに通じており、ラピュタ文字を解読できる。射撃の腕も優れており、暗闇の中、大きく離れた距離からシータのおさげ髪を外すことなく両方とも片手で撃ち抜いたあとにシータの耳を撃つと予告しており、中折れ式リボルバー(エンフィールド・リボルバー)の再装填をわずか3秒で完了させる。パズーに対して、ドーラが渡した"大砲"と勝負することを持ちかけるなど、射撃の腕には絶対的な自信を持っている。また、ムスカが作中で使用している中折れ式リボルバー(エンフィールド・リボルバー)は監督の宮崎駿の好む銃であり、後に制作した『紅の豚』や『ハウルの動く城』にも登場している。

映画の冒頭でシータにワイン瓶で殴り倒されるが、気絶しただけで怪我一つしていなかった。彼女の行為に対するあてつけからか、シータに「パズーの石頭のほうが頑丈だ」と囁いている。ラピュタにて全力疾走で逃げているシータに徒歩で追いついている。

年齢は、1986年8月アニメージュによると28歳。ロマンアルバムのキャラクター覚書では、32歳と紹介されている。

特殊機関においてのムスカ 編集

特務部隊に属している。階級大佐で、政府の密命を受けて謎の天空城ラピュタの調査をしている。空中海賊のドーラと同様に暗号解読の天才であり、一瞬にして相手の暗号を解読する能力を持つ。モウロの打った暗号はドーラに容易に解読されているが、これは暗号とは名ばかりのラテン文字による単なる電信であった。

場面によって、2人から4人ほど黒眼鏡をかけた部下が同行している様子が描かれている(飛行船では3人、シータを捕えたディディス要塞では4人が登場し、ラピュタまで同行したのは2人である)。

名前 編集

元々1つだったラピュタ王家は、地上に降りた際に2つに分かれた。シータの本名はリュシータ・トエル・ウル・ラピュタであるが、「ウル」はラピュタ語で「王」を、「トエル」は「真」を意味しており、合わせて「真のラピュタ王」であることを表している。これに対して、ムスカの本名ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタは、「ラピュタ王」ではあるものの、「真」を表す「トエル」がない。なお、「パロ」(παρ、par)はギリシャ語で「従属」の意味を示している(パロディを参照)。

劇中でのムスカ 編集

序盤~中盤
物語の冒頭ですでにシータを捕らえており、飛行船でどこか(おそらくゴリアテのある要塞)に移動していたところを、ドーラ一家による襲撃を受けて、シータを取り逃がす。その際に、シータにビンで頭を殴られて気絶している。
その後、シータを再び捕らえると彼女の前で真実を話し、ラピュタへの道を示すよう強要する。その直後にロボットの暴走事故が起こり、そこに乱入したドーラ一家およびパズーの手でシータをまたしても奪い返されるが、シータの「守りの言葉」により、ラピュタの位置を差すようになった飛行石を手に入れ、モウロとともにゴリアテに座乗しラピュタへ向かう。
ラピュタ到着後
ラピュタに到着すると無線機破壊を合図にモウロらを裏切り、同じくラピュタにやってきたシータを三度拘束する。彼女を引き連れて自分のみが知る通路を抜けてたどり着いた中心部でラピュタ王を名乗り、ラピュタの復活と全地上の征服を宣言する。手始めにラピュタの主砲でその力を見せつけ、そしてモウロとその部下たちを空中へ放り出し、さらにロボットを使ってゴリアテを撃墜させた。しかし、拘束していたシータに抵抗され、飛行石を奪われる。
玉座の間へ逃げたシータに追いついたムスカは、そのすぐ後に姿を現したパズーと再会した彼女に、3分間の猶予を与える。シータとパズーが「滅びの言葉(バルス)」を唱えたときに発した強烈な光を受けたムスカは視力を失い、崩壊するラピュタとともに海に落ちた。皮肉にも、自身で「ゴミのようだ」と表現したゴリアテの搭乗員同様、彼もまたゴミのように海へと落ちていった[1]

担当声優 編集

脚注 編集

  1. なお、ラピュタが崩壊していく様子を凝視すると、海へ落下していくムスカが描写されていることがわかる。この場面を担当した前田真宏によると、絵コンテの段階で既にムスカの指定がされていたとのことである。

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